新規な動物細胞ディスプレーを用いたガン細胞特異的ナノ抗体の高機能化
研究責任者 |
金山 直樹 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | ナノ抗体は抗原結合部位が小さく、新規な標的への結合を期待できることから、次世代の抗体医薬として注目されている。本研究では、これまでに開発してきたニワトリB細胞株DT40を利用した抗体作製技術をさらに改良し、抗体医薬の候補となりうる高機能なガン細胞特異的ナノ抗体の効率的な作製技術を開発した。その結果、ガン細胞特異的発現を示す抗原に特異的なナノ抗体の一つについて、元の抗体の親和性が数nMと高いにもかかわらずその親和性を数倍向上させることに成功した。今後、抗体遺伝子への変異導入方法および高親和性クローン選択方法を最適化し、標的抗原への結合活性の極めて高いナノ抗体の作製技術として実用化する。
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