ホスト-ゲスト相互作用の制御に基づく超音波応答型DDSの開発
研究責任者 |
井澤 浩則 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 本事業では、シクロデキストリン(CD)を高分子ネットワークに含むナノサイズの微粒子を創製し、その超音波応答性を評価することを目標とした。当初の計画とは異なる分子構造ではあるもののCDを高分子ネットワークに含むナノサイズの微粒子をキトサンとb-CDから簡便に創製する手法を見出し、製造方法に関する特許申請を行った。興味深いことに、その微粒子が超音波に応答し、グラフト型と比較して約4倍の遅延放出挙動を示すことが示唆された。これは期待とは真逆の機能ではあるものの、技術移転の可能性を秘めた新しい現象である。今後は、本事業で得られた現象に関する知見を深めて、技術移転につなげるべく研究を継続する。
|