小口径ステントグラフトへの応用を志向した血液適合性素材へのペプチド固定化法の開発
研究責任者 |
柿木 佐知朗 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究は、生理活性ペプチドを血液適合性素材に固定化する方法の確立と、その機能評価ならび小口径ステントグラフトへの応用を目標とした。僅か8ヶ月の研究期間で、チロシン残基を含む細胞接着性ペプチドの合成と、チロシン残基の酸化反応による延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)基材へのペプチドの固定化とそれによる細胞接着性の向上を達成した。チロシン残基の酸化反応の条件をより緻密に制御することによって、ペプチド固定化の更なる高効率化が期待される。また、本研究の方法は、ePTFE以外の高分子や金属などへの生理活性ペプチドの固定化にも有用と考えられ、今後はステントグラフトを含む医療デバイスの生理的機能化への応用の可能性を検証したい。
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