研究責任者 |
後藤 康夫 信州大学, 繊維学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 繊維の難燃化は、火災から我々の生命を守るために極めて重要である。本課題では、カーボンニュートラル且つ利用用途が大きい一方で燃えやすい素材の代表であるセルロース繊維に難燃性を付与することをテーマに掲げた。ガスバリア性に優れた板状ナノクレイを繊維外層部に極在化させたシース/コア構造型構造を繊維に取り入れることで、優れた難燃性を持つ繊維の作製に成功した。用いた繊維原料(ポリマーおよび難燃剤)は、いずれも食料問題とは競合せず、且つ安価で人体に無害であることから、本課題で得られた成果は、環境負荷低減ならびに安全・安心社会の構築に貢献できる。今後は、企業の協力を得て実用サイズの布帛を作製し、難燃試験を実施したい。
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