概要 | 本研究開発では頭部の任意回転軸に対するハンガー反射現象を生成し,痙性斜頸患者に対する短期的および長期的な適用により効果の確認を行うことを目標とした.通常のハンガー反射現象で見られる頭部の左右回旋に関しては,期間中に14症例に対する3ヶ月間の検証により効果を確認することができた.一方でアンケート調査ではデバイス自体に可塑性があり長期使用時に変形して効果が減退してしまう,デザインが良くない等の課題が明らかとなった.通常のハンガー反射現象とは異なる回転軸の頭部回旋に関しては,ハンガー反射現象が各回転軸に対して生じること自体は確認し,数例の適用で疾患に対する効果を確認できた.
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