GATA転写因子を標的としたエリスロポエチン産生誘導剤の開発
研究責任者 |
清水 律子 東北大学, 医学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 上皮系細胞の一部にEPO産生能を保持したまま産生を休止している細胞が存在すること、このメカニズムにはGATA転写因子による遺伝子発現抑制が関与していることがわかっている。本課題では、GATA因子機能抑制してEPO産生を促す化合物の同定を目標とする。ハイスループットGATA因子機能評価系を樹立し、低分子化合物ライブラリと既存薬ライブラリの合わせて16000化合物のスクリーニングを行い、GATA因子活性を効果的に抑制する活性化合物を得た。また、その一部の化合物が通常酸素下でEPO遺伝子発現を誘導できることを見いだした。今後は、得られたリード化合物を出発点として、EPO遺伝子発現抑制を解除して腎臓からのEPO産生を促すことのできる医薬品の創出を目指す。
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