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ストレス応答を利用した抗腫瘍薬のスクリーニング系の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 河原 康一  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師
研究期間 (年度) 2013
概要p53は約半数のヒト腫瘍で変異を認める代表的な癌抑制因子である。我々は核小体ストレス応答がp53を安定化させ、腫瘍細胞の増殖や腫瘍化進展を抑制すること見出した。このことから、核小体ストレス応答が魅力的な癌治療標的と考えられた。本研究ではMDM2とリボソームタンパク質L5とのタンパク質結合を検出する蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)プローブを作製し、新たに様々な細胞株に利用可能な、核小体ストレス応答を簡便に、特異的に検出できるFRET検出システムを確立した。このFRETシステムは蛍光プレートリーダーを用いると多数の試料を同時に簡便に検出できることから、今後大規模な化合物ライブラリーから核小体ストレス応答を特異的に誘導する薬剤が選択でき、新規作用機序をもつ抗癌治療薬の開発につながることが強く期待できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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