環境調和型プロセスを可能にする有機半導体材料の開発
研究責任者 |
儘田 正史 山形大学, 大学院理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本課題では、可溶性有機半導体を用いたプリンテッドエレクトロニクスの実用化に向けて、低環境負荷なアルコール系溶媒に可溶な有機半導体を目指し、新規の有機半導体材料の探索を行った。その結果、アルコール系溶媒に対して、一般的な製膜法での薄膜形成が可能な溶解性を有する有機半導体を開発した。また、有機半導体として必要な条件である1) 平面π共役構造、2) 強い分子間相互作用を有し高結晶性をもたらす、3) 適切なHOMO-LUMOエネルギーレベルを与える、といった条件を満たし、かつアルコール系溶媒への溶解性を高める基本骨格を見定めた。今後は、有機半導体の性能向上のために更なる分子構造の最適化および誘導体合成が必要であり、網羅的な材料合成を進める。
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