キチン誘導体をバインダに用いる次世代蓄電池材料の開発
研究責任者 |
斎本 博之 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 重合性官能基を有するHMA-CM-キチンの負極材料に対する結着性を評価した。評価方法を変更したものの、活物質同士の結着性と集電体との結着評価を計画通り行った。その結果、HMA-CM-キチンは、想定した通り負極材料に対して強い結着性を示した。しかし、その結着性が強すぎて、バインダに不向きな負極材料表面への面吸着や凝集による電極の不均一化を起こすことが分かった。また、電極の不均一化により、良好な電気的特性は見込めなかったことから、電池性能評価には至らなかった。しかし、本プロジェクトでは、材料化学の視点からの簡便なバインダの結着性評価方法の確立に成功した。今後、それらと本プロジェクトで得られた知見を用いて天然高分子からのバインダのスクリーニングを行うことで、早期なイノベーション創出につなげられる成果が得られることが見込める。
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