体液中マイクロRNAの直接定量に基づく新しい病態診断基盤技術の開発
研究責任者 |
石橋 宰 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | これまでの研究から、マイクロRNA(miRNA)は、様々な疾患の病巣において特異的な発現変動パターンを呈することが示され、また血液、尿および唾液といった体液中にも検出されることが示されている。そのため、miRNAは非侵襲性検査を可能にするバイオマーカーとして注目されているが、RNA分子は一般的に体液中では極めて少量かつ不安定であり、それを高感度、安定的、さらに簡便に検出・定量する技術を開発する必要がある。本研究では、体液中のmiRNAが微小小胞であるエクソソーム(Exo)に内包された状態で存在することを利用し、まずExo表層に局在する蛋白質(CD63等)に対する特異的抗体を用いて体液中Exoを補足し、それが内包するmiRNAを1段階逆転写PCRより直接検出する基盤技術を開発した。
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