研究責任者 |
吉野 大輔 東北大学, 流体科学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、汚染された医療機器や生活用品等を対象として、従来の滅菌法に代わる高汎用性、高性能の低温プラズマ滅菌装置の開発に向け、循環気流発生装置、有害化学種浄化システムを組合わせた滅菌装置を試作することを目標とした。直径120 mm、高さ200 mmの大気圧空気プラズマ滅菌装置を試作し、2種類の滅菌指標菌(高圧蒸気滅菌用、酸化エチレンガス滅菌用)について35分以内で滅菌可能という結果に至った。この時、装置内の温度は室温程度で変化がなく、低温での滅菌が達成できた。また、有害化学種浄化システムを組合わせることで、滅菌時に発生する有害ガスである窒素酸化物を5 ppm程度まで分解、除去することに成功した。医療現場における滅菌保証のガイドラインに従った滅菌評価試験では良好な結果は得られなかったため、有害化学種浄化システムと合わせて更なる改良を進める予定である。
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