1. 前のページに戻る

Apelinシグナル制御による網膜内機能的血管再生を目指した虚血性網膜症治療法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 石丸 侑希  摂南大学, 薬学部, 助教
研究期間 (年度) 2013
概要生理的条件下では、網膜内に構築されたアストロサイトの発現するfibronectin(FN)を足場として血管が形成されるが、糖尿病網膜症などの虚血性網膜症では、網膜から逸脱した異常血管が多数形成され、それらが破綻し失明に至る。したがって、網膜内へ血管を誘導する機構を解明することが本疾患の治療に有用であると考えられる。これまでに我々は、異常血管の形成にオリゴペプチドapelinが関与することを見出していたことから、本研究では、FNの発現に対してapelinが関与するか否かについて検討した。その結果、虚血性網膜症モデルマウスの網膜では、異常血管の周囲にFNの強い発現がみられ、そのFNの発現はapelin欠損により抑制されることを見出した。この結果は、apelinシグナルを抑制することで、虚血により惹起されるFNの発現異常を正常化できる可能性を示唆するものであり、網膜内に血管を誘導する機構の解明に繋がると考えられる。今後は、apelinによるFN発現制御機構について詳細な検討を行う。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst