ニッケル系二次電池の高容量化を可能にするチタンおよびスズ置換によるα型水酸化ニッケルの開発
研究責任者 |
酒井 剛 宮崎大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本プロジェクトでは、ニッケル系二次電池の正極材料の高容量化を目的として、スズやチタンといった4価のカチオン置換によるアルファ型水酸化ニッケルの合成と評価に取り組んだ。スズおよびチタンの最適置換量は、スズでは10~20%、チタンでは10%であるとの結果を得た。これらは、アルカリ溶液中での安定性も高いことを明らかにした。スズ置換系は、水熱処理によって100m2/g以上の高比表面積化が可能であることもわかった。正極材料としては、充放電容量がいずれのレートでも市販のβ型よりも大きいことが示唆された。しかしながら、初期充放電特性ではアルファ型の特徴がみられたが、充放電を繰り返すと結晶構造が変化することがわかった。
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