抗癌剤スクリーニングに用いる癌細胞由来脱細胞化マトリックスの開発
研究責任者 |
干場 隆志 山形大学, 大学院理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 生体外で癌細胞が形成した脱細胞化マトリックスを抗癌剤スクリーニング用培養基板として利用するため、多くの癌細胞の抗癌剤耐性が亢進する抗癌剤スクリーニング用脱細胞化マトリックスの作製を目的とした。その結果、血液適合性高分子上で形成された脱細胞化マトリックス上で、従来のものよりも抗癌剤耐性が亢進した(特許出願準備中)。一方、当初の目標である、6種の癌細胞、6種の抗癌剤の比較は行えず、2種の癌細胞間の単一の抗癌剤(5-FU)耐性を比較した。5-FUに対しては、元の組織由来の細胞が形成した脱細胞化マトリックス上で最も5-FU耐性が亢進した。今後も、癌細胞種、抗癌剤の種類の検討が必要だが、抗癌剤スクリーニング用基板としての展開には、血液適合性高分子上に異なる組織由来の癌細胞が形成した脱細胞化マトリックスを複数種、準備し、提供する方法が最適であると考えられた。
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