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薬剤に依存しないブロイラーのカンピロバクター感染抑制技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 西井 真理  京都府農林水産技術センター 畜産センター, 研究・支援部, 副主査(移行)
研究期間 (年度) 2013
概要先行研究によってブロイラーに籾米を給与すると食中毒細菌のカンピロバクター感染を抑制できることを 確認したが、その感染抑制メカニズムを解明することを本研究の目的とした。ブロイラーに籾米を給与すると筋胃の摩砕活動が昂進し、筋胃が著しく肥大するが、この現象が、粒度による効果なのかを検証するた め、籾米と粒度を揃えたトウモロコシを給与したところ、筋胃の発達や筋胃内pH の低下は認められず、筋胃の発達は、粒度以外の要因によるものであった。またそのうでは、ラクトバチルスが優勢なフローラを形成しており、それらの大腸菌群数との関連を調べたが、サンプルのばらつきが大きく傾向は明らかでなか った。ブロイラーにカンピロバクターを接種して、48時間後に消化管各セグメントのカンピロバクターを調査したところ、トウモロコシを給与した時の盲腸でのみ確認できた。本研究で穀物粒子の粒度が筋胃の機能昂進の要因でないことが判明したので、今後は、籾米の有するどのような特性に起因するものかを、籾がらに着目して研究をすすめたい。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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