研究責任者 |
赤沼 元気 中央大学, 理工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | リパーゼ発現誘導促進タンパク質EliAを高発現させることで、Ralstonia sp. NT80株においてステアリルアルコールによるリパーゼ生産誘導時間を12時間短縮させることに成功した。さらに、リパーゼの工業生産に利用されているBurkholderia glumaeにおいて、生産誘導までの時間、誘導効率ともに一般的な誘導剤であるオリーブオイルよりもステアリルアルコールが優れたリパーゼ誘導剤であることを見出した。また、ステアリルアルコールによるリパーゼ誘導時には、リパーゼの比活性を向上させる因子も同時に発現誘導されていることをin vitroで証明した。EliAのより安定かつ恒常的な発現系構築と、リパーゼ比活性向上因子の同定が今後の課題として残されているが、技術移転を目指した研究開発へのステップアップの可能性が示されたと言える。
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