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化学酵素合成法によるヘパリン合成

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 眞鍋 史乃  独立行政法人理化学研究所, 主任研究員研究室等, 専任研究員
研究期間 (年度) 2013
概要構造が均一なヘパリンを供給することを目的として、化学合成と酵素合成を組み合わせることにより、効率的な合成を行う。ヘパリン合成において、合成が困難である1,2-cis アミノグリコシドの構築には、独自に見出した2,3-trans カーバメート基を持つアミノグリコシドの異性化反応、および、グリコシル化反応中の異性化反応を応用することが可能であった。2,3-trans カーバメート基を持つアミノグリコシドは4位水酸基の反応性に関しても通常の保護パターンのアミノグリコシドよりも高く、グリコシル化反応においての糖受容体として有効であった。グルクロン酸を糖供与体として使用する場合には、反応性が低いことが問題とされていたが、反応性の高いグルクロン酸供与体を得た。このような骨格からなるグルコサミンーグルクロン酸2糖ユニットは、ヘパロサンの基本ユニットであり、ヘパロサン化学合成に有用なユニットを開発した。本合成ルートは、煩雑な複数の保護基導入、除去ステップの回避、酵素による硫酸基の位置特異的導入が可能である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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