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次世代シート状デバイスに適用する静電シートステイプルの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 杉本 俊之  山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2013
概要次世代のシートデバイスを接着剤や粘着剤を使わずに静電気力で貼り付ける補助装置(静電シートステイプル:Electrostatic Sheet Stapler,以下ESS)を試作し、シートの帯電と除電による吸着力の実測を行った。試作したESSは30×110mm(33cm2)のシートに対して、半分を正極性、もう半分を負極性に帯電させることで対象物に吸着させるものである。膜厚25μmのテフロンシートに対して、帯電電圧±750Vで約20gf/cm2の吸着力を得た。これは、シート全体で80g(単3乾電池4個分の重さ)にまで耐えられる大きな力であり、実用が想定されるシート状デバイスの吸着には十分な大きさであることが判明した。 また、吸着させる相手の材料が1012Ω程度のほぼ絶縁体の領域においても、5gf/cm2以上の良好な吸着力が得られた。 吸着したシートを剥がすときには除電操作を行えばよく、除電後の吸着力は除電前の1/12(約1.6gf/cm2)まで低下することも確認された。また、除電法を改善して完全な除電を行えば、帯電時の1/50(0.4gf/cm2)まで吸着力を低下させることが可能であることも判明した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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