石炭ガス化複合発電への利用を目的とした高ガス透過性新規CO2分離膜の創成
研究責任者 |
谷口 育雄 九州大学, カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | ポリアミドアミンデンドリマーをポリエチレングリコール架橋体内に物理固定した分離膜は、CO2/H2混合ガスからのCO2分離において極めた高い分離性能を発揮する。この分離膜の実用化を目的に薄膜化によるCO2透過性の向上を計った。この分離膜は相分離構造を形成するが、開発した相溶性架橋剤により、光重合法によって10ミクロン以下でも透明な薄膜の形成が出来た。また、スピンコート法により更なる薄膜化を行なったが、膜厚が160 nmにおいてもそのCO2透過流束は目標値に到達しなかった。これはCO2透過メカニズムが拡散律速から溶解律速になったためであると考えられる。今後はCO2の高分子膜への溶解性を向上させることにより、目標値の達成が可能と考えられる。
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