放射線作業従事者を対象とした放射線感受性を検査する実用化技術開発
研究責任者 |
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究開発は、ヒト正常末梢血有核細胞を用いて、放射線作業従事者を対象とした放射線感受性を検査する技術の実用化に向けたコスト明確化と高精度化を目指すことにある。末梢血は有核細胞と血清に分離し、前者は様々な放射線量を照射し、微小核形成試験法を実施、後者は酸化ストレス分子の解析を実施した。微小核形成試験法は国際原子力機関のマニュアルを参考に最適化を試みた。その結果、末梢血5ml由来有核細胞を用いた微小核形成試験法は約10点の評価が可能であり、現時点の解析結果から3Gyまでの評価が可能であった。これらの方法は、1検体あたり約1万円以下で試験材料を準備できることも確認した(備品等初期投資を除く)。以上のことから、末梢血を用いた放射線感受性試験の実用化は可能であることが確認された。
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