概要 | 本研究では,超ナノ微結晶ダイヤモンド(UNCD)を含有する炭素膜を作製し,廃水処理用電極材料として重要なパラメータである電位窓およびバックグラウンド電流に関して調査を行った.ホウ素(B)を 5at% および 10at% 添加 した炭素膜の電位窓は,市販の白金電極よりも広範囲であり、バックグラウンド電流も流めて小さいことを確認した.また,市販の導電性ダイヤモンド電極と比べると,電位窓に関しては僅かに狭いものの,バックグラウンド電流に関しては同程度の結果が得られている.現在,得られた作製膜を用いて,難分解物質の電解処理を試みている.導電性ダイヤモンド電極と同程度の結果が得られる可能性は十分に高いと考えている.
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