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線維組織が豊富な難治性膵がんのナノ医療によるスマートな治療法開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 狩野 光伸  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授
研究期間 (年度) 2013
概要膵がんは生存率が著しく低い。しかし、ナノ薬剤による治療が奏功すると期待され、30nmと小粒径のシスプラチン内包ナノ薬剤が膵がんにおいて第3相臨床治験に入った。他方、一般的な100nm前後の粒径での治療はまだ実現されていない。本課題では有効なナノ薬剤の開発加速に資するため、膵がん腫瘍組織の八割を占めると報告される線維組織でのナノ薬剤の透過性改善がこれまでの研究成果から肝要と考え、線維組織を簡便に体外で再現するため、ヒト由来線維芽細胞によるヒト膵がん線維組織と同様の厚みを持つ積層培養系の構築を行い実現した。対応する動物モデルとして、膵がん由来細胞をマウス皮下に移植した系を応用し線維化の厚みをヒト腫瘍組織に近づける方法を見出した。確立した系においてナノ薬剤の移動度を検出する方法論の開発は本課題では至らなかったが、これを今後確立し、前臨床実験系の提供に至る。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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