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溶融塩化物を用いた電解法によるネオジム磁石からのNdおよびDyの高効率選択回収

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 福本 倫久  秋田大学, 工学資源学研究科, 講師
研究期間 (年度) 2013
概要Fe,B,Nd,Dyを添加した溶融LiCl中での電気分解によりアノードにおいて発生するCl2によるDyの塩化とDy塩化物から電離したDyイオンのカソードでの還元によりDyの電析,回収が試みられた.Dyを添加したLiCl浴中では,電極電位-2.5 VではDyの電着が観察されたが,-3.0 VではDyの電着が観察されなかった.-2.5 Vにおけるカソード電流密度を増加させるために,LiCl浴にDyCl3を添加して分極した結果,溶融塩中に金属Dyを入れた方が,Ni-Dy合金から成る電析層が厚く生成した.さらに,DyF3を添加したLiCl浴中では,金属Dyを溶融塩中に添加することにより,この電析層が約2倍厚くなった.DyF3を添加したLiCl浴中にネオジム磁石の構成元素であるFe,B,NdおよびDyを添加してカソード分極した結果,Dyを多く含むNi-Dy-Nd合金層が生成した.そこで,試料電極を黒鉛棒に変えて,同様にカソード分極した結果,約96 at.%のDyから成る粉末状物質が電極表面に析出した.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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