不活性型CRISPR/Cas9系を用いた簡易eChIP法の開発
研究責任者 |
藤井 穂高 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 目標:dCas9を用いたenChIP法(名称を変更)により、ハプロイド内に1コピー(2倍体細胞では2コピー)以下の内在性ゲノム領域を1箇所以上単離して、質量分析法により、そこに結合してしている蛋白質を同定することを目標とする。本研究成果を実施例として、現在出願中のenChIP特許(特願2013-26310)に加えることにより、特許の一層の強化を図る。 達成度:dCas9を用いたenChIP法により、ハプロイド内に1コピー(2倍体細胞では2コピー)の内在性interferon regulatory factor-1 (IRF-1) 遺伝子座領域を単離して、質量分析法により、そこに結合している蛋白質を同定することに成功した。また、出願中のenChIP特許にこの結果を加え、PCT出願した(PCT/JP2013/74107)。従って、目標を完遂した。 今後の展開:今後は、本研究の成果を踏まえて、(1) dCas9を用いたenChIP法を実施するための有用なベクター系の開発、(2) dCas9を用いたenChIP法を用いた研究成果の発表、(3) マウス個体由来の初代細胞でdCas9を用いたenChIP法を実施するためのトランスジェニックマウスの作製、等に研究を展開し、dCas9を用いたenChIP法の価値を高め、研究ツール販売企業などへのライセンスアウトの確率を高めて行く。
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