概要 | 処分に苦慮されるもみ殻を有効活用した上で,既存バイオプラスチックでは実現が困難な“熱硬化性”という機能を付与した新バイオプラスチックの提供を目指した。もみ殻粉末の粒径,ホットプレス圧力,ホットプレス温度など製造条件の最適化を行い,既存熱硬化性プラスチックに匹敵する強度,剛性かつ熱安定性を有するもみ殻バイオプラスチックを実現することができた。特に,ホットプレス温度には最適値が存在し,もみ殻粉末間の結着に大きな影響を与えることが分かった。一方で,もみ殻バイオプラスチックは高い剛性を示すものの,じん性に乏しいことが分かった。少量の添加物の利用などにより,実用化に必要な諸特性を付与させる研究を今後実施していく予定である。
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