臨床診断への実用化を目指したポリユビキチン分子検査技術の開発
研究責任者 |
藤室 雅弘 京都薬科大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | ポリユビキチン(ポリUb)化とは、蛋白質に多数のユビキチン(Ub)分子が鎖状に重合しポリUb鎖を形成する蛋白質の翻訳後修飾である。近年、がん、感染症、神経変性疾患、腎疾患等において患者血液内にポリUb分子が検出されることが明らかになり、ポリUb 分子を病態マーカーとして利用する診断技術が期待されている。そこで、本研究では、血漿中のポリUb 定量用サンドイッチELISAの開発を実施した。また、臨床診断法としての実用化を目指して本検出法の高感度化を検討した。さらに、確立した検出法を用いて免疫抑制下の腎移植患者と、敗血症患者の血漿中ポリUb 分子の挙動解析を行い、各疾患と血液中に放出されるポリUb 分子量の相関を明らかにした。
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