餌料用プランクトン「ワムシ」の行動制御と海産仔魚飼育の効率化
研究責任者 |
萩原 篤志 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | ワムシの付着行動の頻度が遺伝的に異なる株の間で大きく変わることを見出し、産業に直接寄与できる知見が得られた。次に、βカロテン投与による眼点色素量の増大と、それにともなう眼点の光感受性増加を期待し、低光量でもワムシに走光性を誘発できないか検討したところ、眼点は逆に縮小し、光への感受性も低下する結果となった。それにもかかわらず、当初予期したように、遊泳する個体が増加する現象がみられた。βカロテン投与により、仔魚が摂餌しやすい浮遊するワムシの割合を増やすこともできたが、産業的な有効性をもたらすほどの効果ではなかった。
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