概要 | 本研究では,我々がこれまでに作製してきた感熱応答性ポリマー溶液のゾル‐ゲル相変化を用いたマイクロマニピュレーション用プローブデバイスについて,プローブ先端径の縮小(5ミクロン以下)及び誰もが特別な訓練を必要とせずに使用可能な実用性の高いデバイスを開発することを当初の目標としてきた. プローブ先端径の小型化については,先端径を50ミクロンから20 %程度減少した40ミクロン程度まで縮小できたが,当初の目標である5ミクロン以下までには至らなかった.また,誰もが使用可能なデバイスとすることについては,特に医学・生物学分野への実用性を示すために動物細胞を用いたデバイスの評価を行い,細胞の生存状態を保持したまま細胞を把持し,移動させることが可能であることを実証した.
|