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天然物酵素反応における水ナノ分散の実用化研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 橘 洋一  京都市, 産業技術研究所, 研究員(移行)
研究期間 (年度) 2013
概要天然漆の硬化に必要な主要成分を抽出した酵素反応型塗料を用いて,屋外用塗料としての実用化研究を行った.これまでの屋外使用での問題点であった光沢の減少に対して,塗料中に含まれる水の分散をナノレベルで制御することにより,非常に高い光沢を保持させることができた.また,促進耐候性試験を行い,実用化への検討を行うと同時に,光沢・膜厚の測定及び塗膜の硬度測定を行い,データの相関をとった.試験初期において,天然漆と比較し今回水のナノ分散を制御した酵素反応型塗料は非常に高い光沢であった.一方,時間の経過と共に,光沢度の減少が見られるという,当初の想定外の問題点が新たに見出された.この点については,ラジカル開始剤などの乾燥(硬化に相当する)促進添加剤を加えるなど塗膜の乾燥を十分に行うことでクリアできる見込みであり,研究をさらに推し進めることによって,酵素反応型塗料の実用化が達成できると考えている。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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