新規C5a受容体アゴニスト・ペプチドの消炎剤への可能性試験
研究責任者 |
山本 哲郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | リボソームタンパク質S19(RP S19)の架橋化多量体が形成できないGln137Glu-RP S19ノック・イン・マウス(NIマウス)と野生型マウスとに、カラゲニン胸膜炎とアレルギー性胸膜炎とを惹起した。いずれもNIマウスに強い増悪が見られた。また、NIマウスと野生型マウス由来の凝血塊を野生型マウスの腹腔に挿入したところ、KIマウス由来の凝血塊に吸収遅延が認められた。これらのNIマウスの病態は、組換えキメラタンパク質C5a/RP S19投与で是正された。C5a/RP S19を代替するペプチドの開発を試みたが期間内には終了できなかった。今後は「RP S19研究会」を作り、新たに熊本大学大学院生命科学研究部の3名の教授や准教授の参加を得て、研究を発展させていく。
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