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アシルホモセリンラクトン生合成酵素阻害剤を用いた抗細菌病原薬の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 甲斐 建次  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教
研究期間 (年度) 2013
概要酵素阻害剤から抗病原薬への発展を目指し、アシルホモセリンラクトン合成酵素阻害剤の難溶解性向上のため、阻害剤の構造改変を進めた。ヒドロキシ基導入は種々の溶媒に対する溶解性を向上させたが、酵素阻害活性を大きく低下させてしまった。そこで、エーテル基を試みたが同じ結果となった。アデノシン部分が原因で結晶性が高くなることを予想し、アデノシンのリボース部分を改変したアナログ体を合成したところ、溶解性が飛躍的に向上し、かつ酵素阻害活性が大きく低下しなかった。そこで、細菌を使ってアシルホモセリンラクトン産生が阻害されるかどうかを検証したが、アシルホモセリンラクトン産生阻害活性は認められなかった。細胞への透過性向上には、溶解性向上だけでは不十分であることが分かった。今後は大胆な構造簡略化やケミカルライブラリーからのスクリーニングなどにより膜透過性が優れた薬剤の創製・選抜を進める。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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