概要 | 本研究ではビフィズス菌の含硫アミノ酸代謝系の解明を目指した.6株のビフィズス菌を用い,含硫アミノ酸の代謝能力を調べた.その結果,メチオニン資化能力の強い株2株,弱い株4株に分類された.メチオニン資化能力が強いBifidobacterium longum 105-A株を対象に,メチオニン資化に重要なC-Sリアーゼの活性を解析した結果,本菌株は 2種類のC-Sリアーゼを持つことと,その1種であるシスタチオニンγ-リアーゼと考えられる酵素がメチオニンにより誘導されることが示唆された.これらの結果は,ビフィズス菌の含硫アミノ酸代謝系の解明に大きく貢献し,新規ビフィズス菌増殖因子の開発につながるものである.
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