前川次郎柿の摘果作業を2分の1以下に省力化する薬剤摘果技術の開発
研究責任者 |
後藤 雅之 三重県農業研究所, 地域連携研究課, 研究員
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | カキ「前川次郎」において、開花後10日前後に、果実のへた部にエテホン液剤50ppmを処理することで、約70%以上が落果するが、同じ果実のへた部にエテホン50ppmとジベレリン200ppmまたはジベレリン塗布剤約50mgを処理した場合、落果は約25%と抑制されることを明らかにした。これにより、残す果実にジベレリンを処理し、全ての果実にエテホンを処理することで、新たな薬剤摘果方法として利用できる可能性が見出された。 また、この薬剤摘果方法は、慣行の摘果鋏を用いた摘果に比べ、作業時間が約45%と減少し、省力化が可能であることを明らかにし、当初の目標を達成した。 今後は、より早い時期(開花前)の処理効果を確認し、より実用的な方法を確立する。
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