歯垢の形成を抑制する希少天然オリゴ糖の化学合成法の開発
研究責任者 |
岡 夏央 岐阜大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究は、歯垢の素となる粘着質グルカンの生成を阻害するリボシトリンの合成法の開発を目標とする。リボシトリンは3つのαリボフラノシドと(S)-ホモクエン酸からなるオリゴ糖であり、その化学合成には効率的なαリボフラノシル化反応が必要である。本研究では、重金属等の有害な試薬を用いずに80%以上の収率、99:1以上の立体選択性で進行するαリボフラノシル化反応を開発した。更に、リボシトリンを構成する3つのリボフラノシドと(S)-ホモクエン酸フラグメントを合成した。これらを上記のαリボフラノシル化反応で結合するとリボシトリンが合成できるため、本研究の目標はほぼ達成できたと考えられる。今後は、これらのフラグメントの結合によるリボシトリンとその3糖部位Rib3の合成、及び特許出願、技術移転を目指す。
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