在宅認知症ケアにおける情報共有のための訪問看護師向け医看連携支援システムの開発
研究責任者 |
渡邉 久美 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 医師−看護師間で在宅の認知症高齢者の情報を共有するための訪問看護師向けのシステムとして、訪問看護での利用者との会話や観察を中心にアセスメントできるマニュアルと、その情報を処理して認知症の重症度を推定するアルゴリズムと、その結果を「情報共有シート」として出力するICTシステムを開発した。訪問看護師、開業医へのヒヤリングなどから出力シートの構成項目とデザインを検討し、紙媒体を開業医へ提示したアンケートの結果、認知症の状態像を示す5項目について8割以上が「必要」と回答し、追加項目の意見はなく、約9割が多職種連携に役立つと回答した。また開発過程において、現場では独居の認知症者に使用可能なシステムへのニーズが高く、代替項目を追加開発した。今後の実用化に向けて、操作性やシート出力様式をより見やすくするなどが検討課題である。
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