新規フェントン触媒と水熱酸化法による有機ハロゲン化合物の高度処理
研究責任者 |
米谷 紀嗣 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究は優れた省エネルギー・省資源特性を有する有機ハロゲン化合物の水熱酸化処理装置の開発を目的としている。今回は、純チタン材質を用いた触媒充填型反応器を作製し、高酸化剤濃度条件下でクロロフェノール水溶液の長時間連続処理試験を実施した。その結果、チタン製反応器が実用上問題のない耐久性を有し、触媒も長時間高活性を維持することを明かにした。また、pHの影響について調査し、本技術がpH=3~10の広範囲で利用可能であることを確認した。最後に、本技術の移転先を調査した結果、ダイオキシン等を含有する汚染地下水処理への適用が有望であると判断し、関連企業との具体的な連携を開始した。以上のとおり、当初の目標をほぼ達成することができた。今後は連携企業とともに汚染地下水処理の実証試験を行うことを計画している。
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