概要 | 本研究では非接触型ICカード(NFC)を用いて誰もが安心・安全な住環境で暮らせることを目標に,ICカードを用いた在室管理支援システムの構築を行った.具体的な目標としては,1カードをかざすことでカードユーザの在室・不在を表示する機能,2インターネット経由で遠隔地もしくは別棟にいる関係者また支援者等への情報提供機能を実現することである.そこで,在室・不在を管理する在室管理支援システムの構築を行った.このシステムは在室管理と在室確認の2つの主機能からなるもので,前者はICカード検知に伴い,ユーザの在室・不在ステータスを管理し,後者はこのステータス情報を一覧として表示するものである.システム構築の結果,提案システムはカード検知に伴うステータス情報を正しく切換え,在室・不在時刻などの情報を適切に処理・表示できることを確認した.また,ユーザ毎にファイル化されたステータス情報をインターネットに対して公開可能なディレクトリに保存することで,リアルタイムで関係者らに情報提供することができる.以上の結果,該当年度で実施すべき目標を達成することができた.
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