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超分子素材を利用した生分解性マイクロニードルによる薬物の経皮吸収

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 大谷 亨  神戸大学, 工学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2013
概要本研究では、在宅医療への将来性を見据えた「皮膚に貼る薬物治療」を目標とし、安全性が高くかつ製造が容易な超分子素材を利用したマイクロニードルを作製し、これに難経皮吸収性薬物を含有した薬液をコートして皮膚からの薬物吸収特性を明らかにすることを目的とした。ポリグリセロールデンドリマー(PGD)をポリエチレングリコール(PEG)で化学修飾した「PEG修飾PGD」を超分子素材として用い、長さ約780μmのマイクロニードルの作製が可能であったが、機械的強度が不十分であった。難経皮吸収性薬物としてドーパミン誘導体(L-DOPA)を選択し、PGDに溶解させて培養皮膚からの吸収を検討したところ、真皮への透過量が10mg/cm2/L以上となった。以上から、PGDはL-DOPAの経皮吸収促進剤として有望であり、今後は、生分解性マイクロニードルとしての成型加工条件の最適化を検討する必要がある。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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