MHC確立ミニブタを用いた前臨床移植肺実験モデルによる新規ドナー臓器保護剤としての硫化水素の効果と事業化への展開
研究責任者 |
佐原 寿史 鹿児島大学, 学内共同利用施設等, その他(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、抗炎症作用を有する硫化水素の移植医療への応用を目指し、脳死ドナーからの肺移植時の硫化水素が移植肺生着延長効果を有するかについて評価を行った。硫化水素投与によって明らかな副作用は認めず、また移植後早期の虚血再灌流障害は著明に抑制され、移植肺機能は良好であり、病理学的および移植肺の遺伝子発現解析によっても炎症反応抑制効果を認めた。また硫化水素により移植肺生着は著明に延長することが明らかとなった。今後、ドナーへの投与のみでも効果が得られるか、至適投与量はどこにあるかの評価、副作用のモニタリング手法を確立することによって、移植医療への新たな治療手法になることが期待される。
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