誘発脳波に基づく客観的かつ高精度な疼痛の有無と強弱の判別法の開発
研究責任者 |
中江 文 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤)
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 日本成人の慢性痛保有率は約22.5%と高く、慢性痛患者の痛みも7割が適切に緩和されていないことから、適切な疼痛管理に役立つ技術が切望されており、本課題において、客観的かつ高精度で、疼痛の有無と強弱を判別する方法の開発を目指した。今回、誘発脳波から抽出される特徴量で、疼痛を客観評価する方法を考案し、今回のモデルに適応可能と考えられる被験者データで強弱判別モデルを構築した。その結果、弱い痛みかほとんど痛みのないレベルと高度な痛みの判別率は80%、弱い痛みと中等度の痛みの判別率は84.6%であった。高齢者では同様の方法が適用可能な被験者が33.3%で高齢者への応用の課題が残る。
|