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薄膜干渉基板と同心円状に偏光したレーザー光を励起光源とする蛍光顕微鏡を用いた細胞内カルシウムの高感度蛍光イメージング

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 秋元 卓央  東京工科大学, 応用生物学部, 准教授
研究期間 (年度) 2013
概要同心円状に偏光した波長635 nmのレーザーを光源とする蛍光顕微鏡の開発を行った。薄膜干渉基板は銀と酸化アルミニウムを積層させ作製し、そこに蛍光色素のCy5を滴下した。作製した蛍光顕微鏡でCy5の蛍光を観察した結果、通常のガラス基板に比較し約40倍の蛍光増強が得られた。つぎに、薄膜干渉基板上でHepG2細胞を培養し細胞内のカルシウムイオンを蛍光色素Fluo4を用いて観察した。ここでは、励起波長の制約から同心円状に偏光した励起光は使用せず、通常の蛍光顕微鏡を使用した、この結果、酸化アルミニウムの膜厚が100 nm のとき蛍光が最大となり、ガラス基板に比較し約4倍蛍光強度が高くなった。同心円状に偏光した励起光を利用した顕微鏡の開発はおおむね達成できたが、細胞の観察については課題が残り今後も検討を続ける必要がある。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-07-16  

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