汎用自動免疫分析装置のポータブル化に向けた流体制御システムの集積化
研究責任者 |
田中 陽 独立行政法人理化学研究所, 生命システム研究センター, ユニットリーダー
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 微細流路に化学操作を集積したマイクロチップは反応時間短縮・試薬量低減など革新的分析診断への応用が期待されている。とくに血液分析に必須なマイクロ免疫分析システムは実用性が高いが、ガラスの硬さゆえに流体制御系を組み込むのは難しく装置の大型化が問題となっている。そこで本課題では、申請者が創製した超薄板ガラスを用いた全ガラス製ポンプ・バルブシステムの改良としてチップの任意の場所にアクチュエータを固定できるジグと高速フィードバックが容易な制御ソフトを開発し、流体制御系のオンチップ集積化への道筋をつけた。達成度としては当初予定が達成されたわけではないが、基本的な部分を固めることができた。今後、実機搭載に向けたアプリケーションへの適用に取り組む。
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