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抗原特異的アプタマーを用いたイヌバベシア検出システムの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 古谷 哲也  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授
研究期間 (年度) 2013
概要本研究の目標は、イヌの血液からの簡便なバベシア原虫の検出システムを実用化するため、抗原を認識する核酸分子アプタマーを用いた検出システムの構築を行う事である。今回の研究期間中に私たちは、イヌバベシア寄生虫であるBabesia gibsoniの主な抗原であるBgGARPとBgSA1について組み換え蛋白発現のためのプラスミドDNAを入手し、アプタマー作製のため必要な精製蛋白質を得るために十分量の可溶性蛋白質の発現を得ることに成功した。現在、高純度BgGARP蛋白質の精製を行っている。また、開発するバベシア寄生虫蛋白検出システムの検出感度と特異性の評価のため、研究責任者のラボでは安全キャビネットの購入によりバイオセーフティーレベル2設備の整備が行われ、ケーナインラボよりバベシア陽性・陰性のコントロール用イヌ血液と複数の患者犬血液の提供を受け、他の検査方法(PCR法)との比較の準備を完了した。研究責任者が所属する国際家畜感染症防疫研究教育センターでは、改良型SELEX法によるウシロタウイルスに対するアプタマーの作製が進行中であり、アプタマーの作製法がパイプラインとして確立しており、今後は精製BgGARP蛋白質を用いて、同様の技法により蛋白質に特異的に結合するアプタマーの作製を開始する。引き続き株式会社ケーナインラボ(本課題に参加)と連携しながら、イヌバベシア抗原検出診断キットの実用化を目指すとともに、A-STEP顕在化をはじめ、実用化のための研究資金の獲得を視野に入れた研究開発を進めていく。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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