2型ミクログリアの抗酸化活性を指標とした神経疾患治療薬候補のハイスループット・スクリーニング系の構築
研究責任者 |
川原 浩一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 研究期間内に、本スクリーニングシステムを完成することはできなかった。主な理由は、本システムの出発材料の提供を予定していたトランスジェニックマウス(雄性)のホモ接合型は、繁殖能力がないことが判明したためである。しかしながら、野生型マウスを用いた混合グリア細胞系において、ある種のGPCRのアゴニスト(7残基のペプチド)が、ミクログリアの抗酸化酵素HO-1の発現を著明に増大させることを見出した。今後は、本化合物がアルツハイマー病モデルマウスに対して治療効果があるかを検証する必要がある。一方で、出発材料をヘテロマウスに変更することにより、ハイスループット・スクリーニング系の構築に向けての再検討を行う。
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