検出法の簡易化による迅速なバイオフィルム形成阻害剤スクリーニングシステムの開発
研究責任者 |
金原 和秀 静岡大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | バイオフィルム形成阻害剤の効率的スクリーニングを達成するため、多流路デバイス上に形成したバイオフィルムを、LED光源による励起とフォトダイオードによる蛍光検出により計測する装置を設計・製作し、簡便かつ迅速に測定する手法を開発した。緑色蛍光タンパク質GFPを導入した大腸菌を用いて、デバイス上にバイオフィルムを形成させ、その蛍光を検出した結果、弱いながらも蛍光の検出に成功した。測定に要する時間は10分程度であり、従来の共焦点レーザ顕微鏡を用いた観察と定量化に要する約半日と比較して、数十分の1以下となった。これにより、当初の目標を上回る検出システムの基本設計に成功した。今後は感度の向上を目指した装置改良を行い、企業への技術移転を目指す。
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