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内側側頭葉てんかんの単遺伝子モデルマウスを用いた治療標的探索

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 浅井 真人  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師
研究期間 (年度) 2013
概要脳には海馬という記憶装置があり、ここが病的に活発になる病気が「側頭葉てんかん」であり成人てんかんの大部分を占める。このてんかんは薬による治療がうまくいかず海馬を外科的に切除する以外に有効な治療は発見されていない。我々の研究室では海馬に強く発現する遺伝子をノックアウトしたマウスを解析しているうちに、このマウスがヒトの側頭葉てんかんをきわめて忠実にモデルすることを発見した。今年度は、民生品の新世代防犯カメラを初めててんかん大発作の頻度分析に用い確かに全個体が毎日大発作をおこすことを確認し、薬物投与による大発作頻度への影響調査を始めた。またBDNF/TrkBを側頭葉てんかん治療標的と定め、簡便な細胞系を用いたBDNF測定法を確立した。今後、純粋な側頭葉てんかんを豊富に提供してくれるこのマウスモデルを用いて、側頭葉てんかんの発生原因をさらに深くつきとめ、治療法開発に役立てる予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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