回転円すいを用いた極細な抗菌性メルトブロー不織布の製布技術開発
研究責任者 |
足立 高弘 秋田大学, 工学資源学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 抗菌性の不織布を製布するには、抗菌剤粒子を溶融ポリマー中に分散させて紡糸ノズルからから吐出し、ジェット流で吹き飛ばすことで急速に細化させ補集ネットに堆積し熱圧着してウェブとする方法が一般的である。本申請では、ノズルやジェットを用いることなく、回転円すいの揚水効果を用いたシンプルなミストと循環渦の発生機構を応用した新しい不織布の製布方法開発が目的である。繊維の材料となるポリマー(PVA水溶液にホウ砂を混ぜたもの)を作動媒体として、循環渦により抗菌粒子が十分に撹拌され偏在がないことと、回転円すいの揚水効果による線条流の発生を確認した。しかし、繊維材料となる線条流の周囲への放出は確認できず、今後はより繊維径の小さい線条流の放出を促進させる工夫として円すい表面に溝加工などを施すことが考えられる。
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