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有機酸と糸状菌バイオマットを活用した農地土壌用低コスト除染技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 村上 英樹  秋田大学, 工学資源学研究科, 講師
研究期間 (年度) 2013
概要土壌中のセシウムをバイオマットで効率良く除染する方法を検討した。乳酸等の有機酸水溶液(2.5~10%)に土壌を浸漬させると、土壌中の糸状菌類が活性化してセシウムを抽出すると共に、同時に形成されるバイオマットに濃縮させることが明らかになった。この現象を用いて粘土鉱物からセシウムを抽出させたところ、約30%のセシウムが回収できた。また、本手法とファイトレメディエーションを組み合わせてセシウムを抽出したところ、2年間で約20%のセシウムが回収された。さらに、研究の過程で、バイオマットの形成が農作物の生長を促進させることも明らかになり、稲の栽培では、その収穫量が二倍になった。今後は、バイオマットによる除染の高効率化を目指すと共に、農作物の生長促進効果についても実用化に向けた研究を進める。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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