バイオマスから合成された汎用プラスチックの簡易判定技術の開発
研究責任者 |
永川 栄泰 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 副主任研究員
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | ポリエチレン(PE)のバイオマス由来を液体シンチレーション計測法(LSC)により判別可能であることを実証した。固体バイオPEペレットのシンチレーション光発生は、PEの非晶領域への液体シンチレータの浸透が主な機構であった。浸透により、固体内部で14Cβ線がエネルギー損失することなく発光・計数に寄与したことが明らかとなった。また、PEペレットを加熱、粉砕処理することにより計数効率は上昇した。前処理をした固体PEのLSC計測と加速器質量分析法によるバイオマス度評価を比較したところ、両者は統計誤差の範囲で一致した。本法はバイオPEの簡易判定のみならず、バイオマス度評価も行えることが明らかとなった。
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