超高速リアルタイムPCRシステムを用いた性感染症起炎菌の高速(即日)診断
研究責任者 |
千原 良友 奈良県立医科大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 超高速リアルタイムPCRを用いた性感染症起炎菌診断システムを構築し、臨床試料を用いた診断精度の検証を行った。リアルタイムPCRは異なる蛍光標識した3種類のプローブを用いたmultiplex法にて行い、一度のPCRで淋菌、クラミジアの同時検出が可能であった。尿試料からのDNA抽出とPCRに要する時間は約20分であった。臨床試料を用いた検証では淋菌は感度81.8%、特異度91.9%の精度で診断が可能であり、クラミジアは感度71.4%、特異度95.1%で診断が可能であった。本検証に用いた臨床試料は淋菌感染尿11例、クラミジア感染尿7例であり、検出感度の低下は症例数不足に起因すると考える。したがって症例の収集と本システムの検証は継続して実施する。
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